戦況 2020 11 21

 新型コロナウイルスの感染症対策の戦況は、
残念ながら、悪化していると言わざるを得ません。
 まずは、世界のニュースから始めましょう。
世界からは集団免疫を目指していると言われて、
それが成功したと見えたスウェーデンにおいては、
最近になって、感染が急拡大したというニュースがありました。
 スウェーデンの挑戦は、世界の希望でしたが、
もし集団免疫が成立しないとなると、
全人類が感染しない限り、
新型コロナウイルスは終わらないということになります。
その後は、「季節性コロナ」として収束するかもしれません。
 もちろん、スウェーデンの感染拡大は、
一時的なものか、今後の推移を見守る必要があります。
 一方、パキスタンからは、こういうニュースもありました。
「パキスタン、なぜかコロナの大流行回避 専門家ら困惑」
(2020年9月4日 AFP)
 パキスタンの人口は、2億人を超えますが、
平均年齢は、非常に若く、22歳と言われています。
 パキスタンを紹介する写真や動画では、
いつも大混雑している映像が多いですが、
平均年齢が若いのが、大流行を避けられているのか、
その理由は、わかりません。
 隣国のインドでは、新型コロナウイルスが猛威を振るっているというのに、
パキスタンの状況は、不思議です。
 ただし、その後の続報がありませんので、
パキスタンの現況がわかりません。
 さて、日本国内ですが、
11月に入って、感染者が急拡大しています。
 このような感染拡大は、7月下旬から8月上旬にもありましたが、
その時は、感染者が若者中心だったので、それほど深刻ではありませんでしたが、
現在は、全年齢に感染者が広がっていますので、警戒が必要な状況です。
 新型コロナウイルスについては、
感染症が治癒しても、腸内には残り続け、
また再発するという可能性も否定できません。
 さらに、新型コロナウイルス感染症の後遺症についても注意が必要です。
よく言われるのは、肺の機能や精神面でしょうが、
まるで「高次脳機能障害」になったのではないかと思えるような症状も聞きます。
 高次脳機能障害は、主な原因は、脳卒中などの脳血管障害ですが、
数は少ないでしょうが、全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患でも起こります。
 ただし、高次脳機能障害の診断については、医師は得意ではありません。
臨床心理士が関与する必要があります。
 いずれにせよ、新型コロナウイルス感染症になった人達については、
健康状態について、追跡調査が必要です。

ドラッグリポジショニング 2020 11 1
 「スマートニュース」を見ていたら、
気になる記事を見つけて、熟読してしまいました。
 「フロントロウ編集部」の記事です。
「セレーナ・ゴメス、ベッドでのライブ配信中に何度も『映り込んだ物』に心配の声」
 セレーナが配信を行っていた場所は、寝室のベッドの上のようだったことから、
もしかして、セレーナが体調を崩し、
点滴がつながれた状態で配信を行っていたのかもしれないと、
ファンが心配を募らせてる。
 セレーナは、2015年に難病に指定されている、
自己免疫疾患の全身性エリテマトーデスと診断された。
(引用、以上)
 全身性エリテマトーデスとは、
順天堂大学の順天堂医院のホームページがわかりやすいので、引用しましょう。
 全身性エリテマトーデスは、
本来は、細菌やウイルスなどの外敵から身を守るための免疫系が、
何らかの原因で自分の細胞に対する抗体をつくってしまい、
自分で自分を攻撃してしまう病気(自己免疫疾患)です。
発熱、だるさ、関節の痛み、食欲不振、体重減少、皮膚の症状などがみられます。
(引用、以上)
 「皮膚の症状」としては、
「手のひら、手指、足の裏などにできる『しもやけ』のような発疹も特有な症状です」とあります。
 全身性エリテマトーデスの治療薬は、調べてみると、
登録商標プラケニル(一般名はヒドロキシクロロキン硫酸塩)です。
 この薬は、「定期的な眼科受診が必要で、
眼の状態を確認しながら服用する事が大切です」(順天堂医院)という。
 ヒドロキシクロロキン硫酸塩は、一時期、
新型コロナウイルスに効果があるのではないかと話題になりました。
 その後、「アメリカのFDAは6月15日、抗マラリア薬のクロロキンとヒドロキシクロロキンについて、
新型コロナウイルス感染症の治療薬治療に処方する緊急使用許可(EUA)を取り消した。
 FDAは、新型コロナに対する潜在的なメリットがリスクを上回ることはないと判断。
『EUAに該当する基準はもはや満たしていない』としている」という。
(ミクスonline 2020年6月17日の記事から引用)





































































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